水虫とは

水虫のイメージ写真

一般的に水虫と呼ばれる皮膚疾患は、真菌感染症の一種で、皮膚糸状菌(白癬菌)と呼ばれる真菌が皮膚に感染することで発症する病気のことを言います。

多くは足(足の裏や足の指、かかとなど)の部位で感染しますが、それ以外でも手足の爪、手のひら、顔や頭、陰部などにも感染します。
そのため、足に感染症状があれば足白癬、手の場合は手白癬、爪であれば爪白癬と言われますが、一般的に水虫と言う場合は、足白癬を指すケースが多いので、以下足白癬の症状について説明します。

足白癬の場合、足の裏や足の指の間などに白癬菌が寄生することで発症します。
多くは不特定多数の人が履くスリッパ、複数の人が利用する足拭きマットの使用、様々な人とのバスタオルの共有といったことが原因で感染することが多いですが、白癬菌が付着しても感染するまでには最短でも12時間程度はかかると言われているので、毎日こまめに足などを洗っておけば感染予防にもなります。

治療につきましては主に抗真菌薬の内服、外用を考慮します。
外用の場合は足白癬(趾間型、小水疱型)だけでなく、手白癬、体部白癬、股間白癬などでも使用されます。
なお、この薬物療法は白癬菌が角層にのみ感染している場合に有効とされる治療法です。
従って、角層が肥厚した状態の角質増殖型(足白癬)、爪白癬、頭部白癬であれば、内服用の抗真菌薬を数ヵ月~1年程度服用するようにします。